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コラム |
最近の子どもたちは、食べ物をあまり噛まない、また噛めない子が増えています。
野菜や肉など繊維の多いものはあまり好まず、食べても良く噛まずに飲み込んだり、
たとえ噛んでもいつまでも口の中に残って飲み込めない子どもが増えていると、
保母さんや小学校の先生からも指摘されているそうです。
10歳くらいの子どもでは、顎関節症で痛くて口が大きく開けられなかったり、
10歳〜20歳で歯並びが悪い人が非常に多くなっています。
ある大学での研究で、噛めない子の“噛めない”状況として---------------
1:歯の噛み合わせが悪い場合
2:構造的欠陥がある場合
3:機能的欠陥がある場合
4:筋肉に異常がある場合
が考えられるといわれています。
噛みあわせが悪く(不正咬合、異常咬合)、出っ歯、受け口、開咬、
乱杭歯などがあると、食べたものがうまく咀嚼できず、2・3・4の場合は、
いわゆる顎の発達が悪く、働きが弱まっているといえます。
“噛む”という働きをするには、歯、頬筋、舌、唇など口周りの組織が正常に働き、
互いに協調しなければなりません。機能が衰えていると、
“噛めない”という現象がおこるのです。
人類は進化とともに顎を使う量が減ってきました。
その結果、顎は小さくなり、また、硬いものを噛むことによって出来る歯の咬耗も
少なくなっています。
子ども時代に噛みごたえのあるものを、ゆっくりよく噛んで食べるようにしてください。
これは単に顎を鍛えるためだけでなく、口の健康、さらに心身の発育、
健康の基本になります。大人にも同じことがいえます。
噛むことの大切さを見直し、噛みごたえのある食べ物を、ゆっくり時間をかけて
(一口30回以上)、よく噛んで食べる。このような習慣を身につけることで、
健康な生活を送りたいものです。
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